それには温度がある。
寒くなって来ると、
人肌恋しくなったり、ぬくもりが欲しくなる。
惹かれて移ろう「恋」と、
互いに慕い想い合う「愛」と。
どちらもとても動的なこと。
エーリッヒ・フロムによると、
「愛は能動的で知識と技術を必要とする」そう。
ドラマや漫画も良いけれど、
読書で感じることも多いはず。
今年は温かい、能動的な冬にしよう。
December Books
12月号の3冊
3冊からあなたにレコメンドする1冊をお届けします!
どの本がレコメンドされるかはお楽しみにお待ちください。
「夜想曲集」カズオ・イシグロ
短編集 / 374ページ
音楽にまつわる大人の恋愛小説集。家族や愛、才能、若さや夢についての物語。作中で登場する名曲を実際にかけながら、日が落ちてからゆっくりと読みたい。
「だれかのいとしいひと」角田光代
短編集 / 228ページ
不器用な主人公たちの恋愛模様を描いた短編集。自分の「想う」という気持ちについて気付かされたり、切なくなったり温かくなる1冊。
「恋しくて」村上春樹
短編集 / 374ページ
村上春樹が訳した海外恋愛作品を集めた短編集。一話一話個性があり、世界の色々な愛のカタチに触れることができる。